更新日:2023月11月08日
概説
動物福祉を推進する動物党です。動物擁護先進国である英国の政治団体ですが、英国議会では議席を獲得できていません。英国の総選挙は小選挙区制であるためと考えられます。
基本情報
党名
・AWP(略称)
・Animal Welfare Party(英語)
・動物福祉党(日本語(仮))
設立年月日 2006年12月2日
設立者 ジャスミジン・デ・ブー(Jasmijn de Boo:オランダ人)、ショーン・ラザフォード(Shaun Rutherford:ウェールズ)
本部所在地 71–75 Shelton Street, London, WC2H 9JQ
シンボル
By Animal Welfare Party – animalwelfareparty.org, Public Domain, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=55914907
Website https://www.animalwelfareparty.org/
SNS Youtube|Facebook|Instagram|X
Shop https://awp.teemill.com/
組織
Committee of National Officers
リーダー (Leader) ヴァネッサ・ハドソン(Vanessa Hudson)
副リーダー(Deputy Leader) ジェーン・スミス(Jane Smith):チェシャー州アルサガー(Alsager)市民教区(Civil parish)議会議員(ジェーン・スミス氏の取組み:野生動物のトンネル作り、ヒキガエル横断の確保、博覧会の賞品として金魚が与えられることの禁止、チェシャー州のアナグマの殺処分の反対運動等)
指名役員(Nominating Officer) ジョン・ホーマン(Jon Homan)
会計(Treasurer) ルイーズ・コブハム(Louise Cobham)
獣医師アドバイザー アンドレ・メナシュ(Andre Menache)獣医師
議員
地方議員1名(チェシャー州 アルサガー市民教区議会議員)
綱領
目的と原則(Aims and Principles)より(Google Translateによる翻訳)
私たちのビジョン
動物が搾取されず、感覚を持つ存在として見られ、扱われる世界。
私たちの使命
すべての生き物に対する敬意と思いやりに焦点を当てた献身的な政党を通じて、動物たちの代弁者を確立すること。
原則
動物保護を最も強く主張している英国の政党として、この党の原則は次のとおりです。
- 動物を知的存在として認識することにより、動物の道徳的地位に対する人間の認識を高める
- 国内法および国際法における保護を含め、知的生命体としての動物の地位を反映するために動物の法的地位を高める
- 動物の権利を促進することで、人間と人間以外の動物の両方をさらに尊重する
- あらゆる教育レベルで動物保護教育を推進することにより、すべての知覚生命の尊重を促進する
- 農業と開発活動を持続可能にすることで環境を保護する
- 健康的な生活を促進する
*以降、「食用に飼育される動物」「研究、試験、教育に使用される動物」「野生に生きる動物たち」「伴侶として飼われている動物たち」「エンターテイメント、ファッション、アートに使用される動物」それぞれの原則についてのの記述が続く。
政策
2019総選挙マニュフェスト(AWP 2019 Manifesto)より(Google Translateによる翻訳)
*詳細はマニュフェストを参照。
目次
- イントロダクション
- はじめに再考、方向転換、報酬…
- 私たちのビジョン
- 動物保護問題を政治的に推進する
- 動物の道徳的および法的地位
- 動物の感覚
- 動物とメディアの道徳的および法的地位
- 農場の動物たち(家畜)
- 肉およびその他の製品のために飼育される動物
- 動物と地球に有害な畜産システムを廃止する
- 産卵鶏と、雄の雛
- 生きた動物の移動を減らす
- 動物の病気の抑制
- アナグマの殺処分に終止符を打つ
- 牛の管理
- バイオセキュリティ
- ワクチン
- 研究
- 乳業の再構築
- 動物の屠殺
- 漁業と養殖業
- 海洋生物の回復
- 管理
- 魚を殺す方法
- 養殖魚
- 毛皮のために飼育され殺される動物
- 都市の農場と保護区・大型動物の仲間・そして働く動物
- コンパニオンアニマル
- 捨てられた動物
- 家庭のコンパニオンアニマル
- 危険犬法 (1991)
- 動物の世話
- 飼育下の「エキゾチック」動物
- 人間と動物の関係
- 量刑
- 人間と動物の対立
- 「侵略的」外来種 (IAS)
- 研究と教育における有害な動物の使用を終わらせる
- エンターテイメントとスポーツにおける動物
- 伝統的な動物の使用と「ブラッドスポーツ」
- 動物と花火
- 動物のレース
- サーカス
- 動物園
- 野生の動物たち
- 家庭での野生動物保護
- 国際野生動物保護
- 海洋動物の保護
- 環境
- 自然と生物多様性
- プラスチック汚染
- 気候変動
- 森林破壊と貧困
- 持続可能な農業とすべての人に十分な食料の生産
- 経済と雇用
- 経済と農業
- ハウジング
- 教育、文化、科学
- すべての人に手頃な価格の教育を
- 職業訓練
- 思いやりと持続可能な健康的な食事がカリキュラムに組み込まれる
- 健康、コミュニティ、スポーツ
- 健康
- 植物ベースの食事の入手可能性
- 栄養教育
- 世界の飢餓と飢饉
- コミュニティサービス
- スポーツ
- 法律、警察、治安
- 交通機関
- 国際
- 開発への投資
- 人権を守る
- 武器の制限
- 移民
- EUとブレグジット
沿革
2006
12月2日 ジャスミジン・デ・ブーとショーン・ラザフォードが「アニマルズ・カウント!(Animals Count!)」を設立
2007
1月22日に選挙管理委員会に登録
2008
ロンドン議会選挙 ランベスとサザーク区に立候補(議席獲得無|得票数1,828|得票率1.12%|記事)
2009
欧州議会選挙 イングランド東部選挙区 3名立候補(議席獲得無|得票数13,201|得票率0.8%|記事)
2010
5月6日 英国総選挙 1選挙区に1名立候補(議席獲得無|得票数149|得票率0.3%|記事)
10月 党首 ヴァネッサ・ハドソンへ
2013
党名変更 Animal Welfare Partyへ
2014
欧州選挙[ユーロアニマル7として参加] ロンドン選挙区(議席獲得無|得票数21,092|得票率1.0%|記事)
2015
英国総選挙 4選挙区に4名立候補(議席獲得無|記事)
ケンジントン選挙区(議席獲得無|得票数158|得票率0.5%)
ホルボーン&セント・パンクラス選挙区(議席獲得無|得票数173|得票率0.3 %)
ハックニー・ノース&ストーク選挙区(議席獲得無|得票数225|得票率0.5%)
パトニー選挙区(議席獲得無|得票数184|得票率0.4%)
6月11日 タワーハムレッツ区長選挙(ヴァネッサ・ハドソン|議席獲得無|得票数305|得票率0.45%|記事)
2016
スコットランド議会選挙 グラスゴー選挙区(議席獲得無|得票数1,819|得票率0.1%|記事)
北アイルランド議会選挙 (議席獲得無|記事)
ロンドン議会選挙 5名立候補(議席獲得無|記事)
2017
6月8日 英国総選挙 4名立候補(議席獲得無|記事)
ハックニー ノース&ストーク ニューイントン選挙区(議席獲得無|得票数222|得票率0.4%)
ハックニーサウス&ショーディッチ選挙区(議席獲得無|得票数226|得票率0.4%)
ルイシャム・デプトフォード選挙区(議席獲得無|得票数225|得票率0.4%)
メイデンヘッド選挙区(議席獲得無|得票数282|得票率0.5%)
9月 チェシャー州アルサガー市民教区議会議員ジェーン・スミスが緑の党から、AWPに移籍し、初の地方議席を獲得
2019
英国総選挙 6名立候補(議席獲得無|記事)
ベスナルグリーンとボウ選挙区(議席獲得無|得票数439|得票率0.7%)
チェルシーとフラム選挙区(議席獲得無|得票数500|得票率1.1%)
コングルトン選挙区(議席獲得無|得票数658|得票率1.1%)
キングスウッド選挙区(議席獲得無|得票数489|得票率1.0%)
ニューフォレストイースト選挙区(議席獲得無|得票数675|得票率1.3%)
ライスリップ、ノースウッド、ピナー選挙区(議席獲得無|得票数325|得票率0.6%)
欧州選挙 7名立候補(議席獲得無|25,232 |得票率1.1%|記事)
地方選挙 (記事)
チェシャー州アルサガー市 1名立候補(ジェーン・スミス)(再選|1議席獲得)
メドウェイ州ロチェスター・ウェスト 1名立候補(議席獲得無|229|得票率4.1%)
2020
ロンドン議会選挙 パンデミックで中止
2021
ロンドン市長選挙 1名立候補(ヴァネッサ・ハドソン)(議席獲得無|記事)
ロンドン議会選挙 5名立候補(議席獲得無)
5月6日 スコットランド議会選挙・ロージアン選挙区 2名立候補(議席獲得無|得票数2,392|得票率0.6%|記事)
2022
地方統一選 (不明|記事)
2023
5月4日 地方選(記事)
ドーセット州オルダニー&ボーンバレー 1名立候補(議席獲得無|得票数239|得票率2.9%)
チェシャー州スモールウッド 1名立候補(議席獲得無|得票数69(当選まであと4票)|得票率6.9%)
問題
備考
英国の他の動物党
2008
Animal Protection Party
動物保護党(日本語名称)
2016解散
参考
英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国): (United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)
人口 6,708万人(2020年)
宗教 無宗教(52%)、スコットランド国教会(18%)、英国国教会(14%)、ローマカトリック(8%)、その他キリスト教系(10%)、非キリスト教系(8%)(引用:2018調査)
一人当たりGDP 46,473ドル(2019)
政体 立憲君主制
元首 英国国王(神の恩寵によるグレートブリテン及び北アイルランド連合王国 並びに他の諸領土の王、コモンウェルスの首長及び信教の擁護者)
首相 英国首相(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国首相、第一財務卿、公務員担当、連合担当)
選挙制度
役職名 直接選挙・間接選挙・選挙無(誰による投票・選出等か|選挙方式|議席数|任期)
[国政選挙]
元首 選挙無(世襲。 長子相続、 男子優先)
首相 選挙無(国王が任命|任期:陛下の仰せのままに)
議会議員(二院制。下院が優越)
英国総選挙(general election)
・庶民院(下院) 直接選挙(650議席|小選挙区制(650選挙区)|任期5年(解散あり))
*貴族院(上院) 選挙無(779議席(定数無)|選挙無|任期無(原則終身(一代貴族(任命)、世襲貴族(互選)、聖職者(英国国教会幹部)から構成される))
[構成国(カントリー)選挙](詳細不明)
ウェールズ
首相 選挙無(ウェールズ議会に指名される)
議会(一院制) 直接選挙(住民|小選挙区比例代表連用制|60議席|任期5年)
スコットランド
首相 間接選挙(議員全員が候補であり、議員が投票する)
議会(一院制) 直接選挙(小選挙区比例代表連用制|129議席|任期4年)
北アイルランド
首相 アイルランド議会が選任
議会(一院制) 直接選挙(住民|比例代表制|108議席)
[地方選挙](詳細不明)
市長選挙
警察・犯罪委員長選挙(police and crime commissioner elections)
英国議会に議席を持つ政党
日本語名称(名称|議席数|政治的立場)
下院
保守党(Conservative and Unionist Party|356|中道右派政党)(二大政党)
労働党(Labour Party|195|中道左派)(二大政党)
スコットランド国民党(SNP:Scottish National Party |44|中道左派)
自由民主党(LDP:Liberal Democrats|14|中道左派)
民主統一党(DUP:Democratic Unionist Party|8|右派)
その他(小政党、無所属、議長等|33)
上院
保守党(269)
労働党(173)
自由民主党(83)
中立議員(クロスベンチャー) (179)
民主統一党(6)(小政党、無所属、議長等|44)
聖職者(25)
行政区画
イングランド
9リージョン(region):イースト・オブ・イングランド、イースト・ミッドランズ、グレーター・ロンドン、ノース・イースト・イングランド、ノース・ウェスト・イングランド、サウス・イースト・イングランド、サウス・ウェスト・イングランド、ウェスト・ミッドランズ、ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバー
スコットランド
32カウンシル・エリア(council area)
ウェールズ
22ユニタリー(unitary:単一行政体)(10州区(county borough)、9州(county)、3市(City and County))
北アイルランド
11行政区(District)
参考ページ
Wikipedia. Animal Welfare Party.
英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)基礎データ. 外務省. https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/uk/data.html.
Wikipedia. Elections in the United Kingdom
Wikipedia. Parliament of the United Kingdom
Wikipedia. List of political parties in the United Kingdom