2024年2月16日、動物の権利・大型類人猿の権利の獲得に尽力されてきた弁護士で法学者のスティーヴン・ワイズ氏が亡くなりました。73歳でした。
ワイズ氏は、1979年に設立されたアメリカで最も古い、動物擁護専門の弁護士団体Animal Legal Defense Fundの元会長、1996年にはNhRP(Nonhuman Rights Project)を設立しました。
NhRPでは特に自己認識があると科学的に証明されている、大型類人猿、ゾウ、鯨類に集中して、法的権利を獲得する裁判闘争などを行なってきました。
有名な裁判は、ニューヨーク裁判所4名のチンパンジーの法的権利を求める提訴を行なったものです。残念ながら敗訴しましたが、裁判から共感的な発言を引き出すなど、画期的な裁判でした。
2016年には、ワイズ氏のチンパンジーに法的権利を獲得するための活動を追ったドキュメンタリー『Unlocking the Cage』が公開されています。
ワイズ氏のTEDトークを共有し、謹んでご冥福をお祈りします。