概要
大型類人猿の権利宣言(World Declaration on Great Apes Rights)は、GAPによる大型類人猿の権利を求める宣言です。国連に、この宣言を行うことを提案しています。
GAP(Great Ape Project)とは、1993年に哲学者パオラ・カヴァリエリとピーター・シンガーが設立した、大型類人猿に基本的権利を獲得するためのプロジェクトです。、ジェーン・グドールやリチャード・ドーキンスなどが支持している国際組織です。
→ 《資料》法律家や学者を中心とする動物権利団体→ GAP
大型類人猿(Great Ape)とは、チンパンジー・ボノボ・オランウータン・ゴリラの4種であり、人間と同じヒト科に属します。ヒト科である大型類人猿やテナガザルの権利獲得は理解を得られやすいと考えられ、動物権利獲得の端緒になることが期待されます。
『大型類人猿の権利宣言』
原文:大型類人猿の権利宣言
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前文
生存権、個人の自由の保護、拷問の禁止は、人間と類人猿の関係における最低条件として、グレート・エイプ・プロジェクトが提案するものである。私たちは、ヒト、チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータンのすべてのヒト科/類人猿に、平等な権利の付与を拡大することを提案する。宣言の指針となる原則は以下の通りである:
1. 生存権
すべての大型類人猿の生命は守られなければならない。正当防衛など厳密に定義された状況を除き、大型類人猿を殺害することはできない。
2. 個人の自由の保護
大型類人猿は恣意的に自由を奪われることはない。彼らは自分たちの生息地で自由に生きる権利を持っている。すでに飼育下で暮らしている霊長類には、広々とした場所で尊厳を持って暮らし、同種の動物たちと暮らし、家族を形成し、商業的搾取から保護される権利がある。
3. 拷問の禁止
理由もなく、あるいは他者の利益のために、大型類人猿に肉体的または精神的な強い苦痛を意図的に与えることは拷問とみなされ、保護されるべき犯罪である。
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