新型コロナウィルスが明らかにしたこと
新型コロナウィルスによる外出自粛は、我々の生活に本当に必要な仕事を明らかにしつつあります。
世の中は不必要な仕事であふれています。そしてその仕事こそが、地球環境を破壊し、人を駄目にしてしまう仕事である場合が多いということです。しかし、その不必要な仕事であっても、働かなければあっという間に社会から振り落とされ、生きてけなくなるかもしれません。
アニマリズム党はベーシックインカムを推進します。
今回の新型コロナウィルスで、外出自粛が後手後手に回り、また依然として多くの人が電車通勤して仕事に向かわなくてはいけないのも、ベーシックインカムが実施されていればすぐに止めることができました。利権の温床である生活保護や年金をベーシックインカムというシンプルな制度に統合すれば、利権を獲得する既得権益者を引き剥がし、市民同士の無用な対立も減少するでしょう。
一生涯何があっても安心して暮らせるという安心感は、人々の心と生活に大きな影響を与えます。
現代の日本に暮らす人々は常に、無意識レベルの不安感に圧せられています。この不安感が、神経症や抑うつ的な精神状態を作り出し、不信と対立を生みます。
この不安感は制度設計によって改善することが可能だと考えます。また平等は、人生初動の、あるいは教育を受ける条件の差が可能な限り少ないことが必須の条件です。
ベーシックインカムはその差を埋めることができます。
病気になっても社会に捨てられない、働かなくなても、一生懸命働いていても、どちらも社会に承認されていると感じていられる社会は、良い社会、暮らしやすい社会、好きになれる社会であることは言うまでもありません。
非営利活動の推進
日本で非営利活動、ソーシャルセクターが、市民同士で社会を作り上げる大切さが真剣に考えられず、拡大していかない原因の一つも、日々の経済に追い立てられているからです。仕事で忙しく、自分や家族を守ることのに精一杯であれば他者への配慮することは難しくなります。自分の可処分時間が増えるほど、交友範囲と行動範囲が広がり、多様な価値観に触れ視野が広がる可能性があります。仕事をリタイヤしてからソーシャルセクターで活躍される方がいます。本当は、人のため、社会のため、動物のため、地球のために働きたいという人々はすでに存在します。それを現役の時から行うことを促すことができれば、日本はよりパブリックを発達させ、多様性を認め、協働してコミュニティや社会を作っていく、より洗練された市民社会、民主主義に進化させることが可能である考えています。
動物解放とベーシックインカム
そして、動物の解放においてもベーシックインカムは必須であると考えています。ベーシックインカムを導入すればやりたくない仕事をしなくてよくなります。あるいは最小限にすることができます。
屠殺を生業にしている人々や、畜産酪農を営んでいる人々の中には、本当はやりたくないと言う人々もいます。あるいは、動物園や水族館の嘘に気づき辞めたいと思っている飼育員もいます。イルカトレーナーやシャチトレーナーの矛盾に気づいている人もいるでしょう。動物実験、狩猟、皮革産業等々も同様です。
その人々が、動物産業で働かなくても生きていけるようになれば、動物産業を大幅に縮小することが可能であり、動物擁護活動に参加する人々も現れてくるでしょう。現在の動物解放活動は、動物を利用した商品やサービスを減らす、市場を縮小させる、つまり需要を減らす施策が中心ですが、供給側を縮小させる施策は大きいインパクトをもたらします。
農業と心身の健康
また、ベーシックインカムによって可処分時間を提供すると同時に、自らの食べるものを自ら作る家庭菜園を促します。少しの労力で自然は豊かに作物を与えてくれます。そのことによって農薬や遺伝子組み換え等、不自然な作物を日本の自然と、日本人の体内に流入させることも防ぐことができます。また食料自給率の向上や心身の健康や頭脳明晰さは国防の根幹です。
オーガニックな野菜穀物によって身体作りをすることによって、かつて海外から来た人々が驚嘆した、日本人の体力や身体能力や健康を取り戻すことができるでしょう。
健全なる精神は健全なる身体に宿ると言います通り、心と体には強い相関関係があります。動物の遺体や化学物質を無くし、自然と融合した身体に進化した人々は、自然と融合した強く美しい心に進化するでしょう。
