新型コロナウィルスの発生に伴う政府や医師会等関係団体の対応は、自らの利益やポジションの維持を優先したものでした。混乱し苦しむ市民に寄り添うものではなく、非人道的で冷淡な対応であったと言わざるを得ません。
しかし、ある集団のリーダーは、その集団を写す鏡であるとも言います。
つまり、市民が、自分より弱いものに対して冷淡で非人道的な態度をとっている可能性があります。
例えば、今回の政府等が市民に対してとった態度は、市民が動物に対してとっている態度、つまり混乱し苦しむ動物に寄り添わず、冷淡で非人道的に扱い、自らの食欲や娯楽を優先してしまうことと同様なのではないでしょうか。
コロナ禍が終わった後、また弱者を搾取し続けるライフスタイルや経済に戻るつもりでしょうか。
地球規模の不安要素(将来発生するであろう人獣共通感染症、気候変動等)、人口減少、既得権益維持、産業構造改革の遅れ等、日本経済が上向くことは今後難しいということを直視する必要があります。
そこで行うべきは、飽食のライフスタイルやかつてのGDPを取り戻すことではありません。かつての日本人が行なっていた健康で足るを知るライフスタイルに戻り、縮小した経済の中で社会・経済システムや市民の人生、ウェルビーイングの最適化を行うことです。
例えば
・地球一個分の経済(すべての動物産業は廃止)
・ベーシックインカム
・食料自給率を可能な限り100%に近づける
・生活必需品の国内生産の向上
等、つまり国内だけで生きられる状況を作りながら、海外との貿易を行う。
不可能だという意見もあるかもしれません。しかし、ほんの少し昔、インターネットがコミュニケーション、産業等世界の構造をこれほど劇的に変革すると思ったでしょうか。ヴィーガンがこれだけ普及すると誰が思ったでしょうか。人間は不可能を可能にしてきました。
現在のパニックは、グローバル経済依存の政策を続け目の前の利益のために人の移動等のリスクに対して迅速に制限をかけられなかったことが一因です。上記政策、リスク管理を行っておけば、今回の危機的な状況に際しても、もっと落ち着いて対応することができたでしょう。
現在の状況を悲観し、諦め、怒り、依存するのではなく、経済が縮小した先に幸福な未来が待っている、それを作るのは自分である、と考え、共にトライし続けることが大事です。
私たちには、失敗から学ぶ能力があります。
変えるべきは自分の価値観、そしてライフスタイル。
特に動物に対する価値観の変革は重要です。動物の遺体を食べない、着ない、動物に芸をさせて喜ばない。弱者を可能な限り、傷つけない、守ろうと決心する。
「ヴィーガニズム」という価値観とライフスタイルへ移行し、そして「アニマリズム」に基づく社会システムを構築すること。
この重要性はまだあまり気付かれていないかもしれませんが、徐々に理解されていくでしょう。
私たち自身、社会、地球を良化する重要な一歩です。