外食について
私たちが主に過ごしたのはフローニンゲン市。
以前行ったアムステルダム(92万人(2022))はもちろん、フローニンゲン市(24万人(2023))でも、ヴィーガンレストランには困りませんし、行ききれません。一般のレストランでも、大抵ヴィーガンオプションが用意されています。これは訪れたことのあるヨーロッパの都市では、ほとんど同様でした。
ただ、今回10日ほど滞在しましたが、外食は一度もできませんでした。カンファレンスは食事が用意されており、滞在先にはキッチンがありましたので、友人たちに日本食を振る舞うなど自炊をしていました。
スーパーについて
どこのスーパーに行ってもヴィーガン食品が豊富にあります。ソーセージやパテはもちろん、ベーコンや魚フライ、刺身やシャケなど。こちらも食べきれません。ヨーロッパのスーパーに行くと、日本の近未来を見るようです。
(スーパーのヴィーガン、ベジタリアンコーナー)
ヴィーガン食品を買う時は、ヴィーガン認証マークを頼りに探しますが、慣れるまでは結構大変です。またパンやお菓子などは、マークがなくてもヴィーガンの場合もあります。その時は、Googleの画像翻訳機能を使って食品表示を見る必要があります。しかし、フローニンゲン市中心部にあるスーパーでは、値札の色が「緑色はヴィーガン」「青色はベジタリアン」「白色なら動物性食材が入っている」と、すぐに分かるようになっており、素晴らしかったです。日本のスーパーでも取り入れて欲しいですね。
食品表示について
一番最後の画像は、ヨーロッパの食品表示を翻訳したものです。すべての使用食材がかなり細かく書かれています。
これと比べ、日本の食品表示は不完全です。消費者は知りたい情報を得ることができません。動物性食材が混入していてもわかりませんし、すべての添加物を記載する必要もありません。産業に有利な法律になっており、消費者の立場に立ったのもではありません。英国ヴィーガン協会の認証を日本に導入しようとした方は、「日本では英国基準の認証を導入するために必要となる情報がそもそも公開されていないため、導入は不可能だった」と言っていました。
タンパク質移行
ヨーロッパの活動シーンでは「タンパク質移行(Protein Transition)」という言葉が使われています。動物倫理や環境保護の観点から、動物性タンパク質から植物性タンパク質へ移行しようというものです。
日本の場合、「タンパク質はどこから摂るの?」という質問がよくあるように、栄養に関する教育において、タンパク質は動物性食品から摂ることが前提であるとなっています。これに対し「タンパク質移行」という言葉は、植物性食品から十分にタンパク質を摂れることが前提となっています。
今後使っていきたい言葉の一つです。