人に関する政策 – 私たちの生活
人に関する政策は、「私たちの生活」と「国家の基盤」に分けられます。
「私たちの生活」は、私たちの「私的領域を安心安全に支える仕組み」の政策領域であり、「3.権利・教育・文化」「4. 保障」「5. 金融・経済」の3つのカテゴリー分けられます。
この3カテゴリーに則って、省を設立します。
人に関する政策:全体目標
すべての人のための社会
(心身が健康で、自分らしく、生きがいを持って生きられる社会
すべての人が尊重され、すべての人を尊重している社会
共に未来を作っていく社会、を作る。)
人に関する政策:全体指針
「この政策は、現在と未来のすべての人にとって有効か」
項目
政策は、以下の項目に則って表記しています。
【課題】 (カテゴリーごとの課題)
【政策】
【研究】 (政策実現のために必要な研究)
以下は、現時点における政策です。
アイデアや改善のご提案は、ページ最下部のフォームにお寄せください。
3. 権利・教育・文化
目標
すべての人が尊重され、すべての人を尊重している社会
(すべての人が公正な権利を有し、それを理解し、互いに尊重し
知識化の重要性を理解し、教育と情報提供を利用し
人生に潤いを与える文化を享受している社会、を作る)
政策の指針
「この政策は、権利・教育・文化を前進させるか」
政策の特徴
一人の人生さえ変える重要な政策領域
人に関する政策の視点をスタートさせるのは、「3.権利・教育・文化」からです。
「3.権利・教育・文化」政策は、国民一人一人の人格、すなわち、意思、価値観、精神状態、選択、コミュニケーション、人間関係、さらには健康や生きる力を左右し、人生を決定付けさえします。
現在どのような状況で、課題は何か。課題の原因となる政策は何で、政策をどのように変えれば課題は解決するのか。人々の生活や人生を向上させるために、情報収集・整理・分析し、目標を立て、政策化し、実行し、結果を評価します。
知識化と倫理化
人が生きる力を身につけ自分の人生をコントロールするため、人々が互いに尊重する日本社会や国際社会を作るため、そして民主主義を機能させるためには、人々の知識化と倫理化が必須です。(政策の特徴)
良い人生・良い社会を作る鍵は、人や社会が何をしてくれるかではなく、自分が自分や人や社会に何をするかであるということは誰しもわかるでしょう。社会的権力の役割は、市民がや社会を作るためのサポートを行い、人々のプラットフォームを整え、公正な運用することです。
公正な行動・公正な表現をする人が増えれば、公正な人が多くなり、公正な社会となります。簡単なようですが、そうなってはいません。
公正な社会を成立させ、誰もが尊重される、自分の人生を自分のために生きることができる社会は、知識化と倫理化によって成されます。
3_1. 権利政策
【目標】
弱い者いじめをなくす。
【基本的な考え方】
- 基本的動物権(生命権・身体の安全保障権・行動の自由権)は、その他の権利(表現の自由・思想信条の自由・経済的自由権・等)に優越する。
- すべての人が平等な権利を有する存在であるとの認識を揺るぎないものとする
- すべての人の人権を堅持する
- 差別をなくす。特に、子供・女性・社会的弱者・動物への認知的・構造的な差別と抑圧を完全に解消する。
【課題】
- 権利
- 権利に関する知識化が不十分
- 倫理に関する理解が不十分
- 人権に関するランキングにおいて、日本は軒並み低ランクにある
- 世界の自由度 国別ランキング(Freedom in the World:フリーダム・ハウス(Freedom House))
- 世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report:世界経済フォーラム(WEF))
- 企業人権ベンチマーク(Corporate Human Rights Benchmark:The World Benchmarking Alliance)
- 世界報道自由度ランキング(Press Freedom Index:国境なき記者団(RSF:Reporters Without Borders))
- 差別
- 差別・権利侵害・ヘイトスピーチなどの差別表現・差別を肯定するコミュニティーが広がっている。大きな原因は、教育とインターネット
- 常識化され、問題にされていない差別
例えば、年齢差別、学年差別、世代差別・動物差別(種差別)
- 子供
- 家庭
- 親による子供への権利侵害・搾取・精神的暴力・肉体的暴力・犯罪行為
- 家庭を聖域視し、家庭での犯罪に対して不公正な法律の運用がある
- 学校
- 子供による、子供へのいじめ。それを原因とする不登校や自殺など
- 教師による、子供へのいじめ・権利侵害・性暴力など
- 学校を聖域視し、校内での犯罪に対して不公正な法律の運用がある
- 社会
- 大人による、子供への暴力・性的搾取・性行為の強要・売春の強要・買春・児童ポルノ・人身売買
- 家庭
- 女性
- 女性に対する、イメージ・文化的価値観・ジェンダー家族観等の押し付け
- 女性の社会進出に関する不平等(ポジション・賃金)
- 性被害・セクシャルハラスメント・DV
- ミソジニー
- 性的マイノリティー
- LGBTQ・性的指向・ジェンダー・アイデンティティ等に対する差別・ヘイトの広がり
- 社会システムの不公正
- 男性
- 女性に対する、イメージ・文化的価値観・家族観等の押し付け
- ミサンドリー
- インターネット
- インターネット上の個人や集団による、いじめ・差別・脅迫・嫌がらせ・虚偽やうわさの流布・犯罪共犯者の募集
- 治安
- 犯罪被害者の権利が十分に保障されていない
- 人質司法や自白の教養、証拠や調書の改ざん、冤罪など、治安機関による不公正がある
- 職場 パワーハラスメント・いじめ
- 高齢者 虐待・社会参加
- 障がい者 差別・虐待・社会参加
- 部落差別(同和問題) 就職差別・結婚差別・職業差別
- 民族差別 アイヌ・沖縄
- ホームレス 生活保障の権利から遠ざけられている
- 移民・難民・留学生等外国人に対する権利侵害、入国管理局による権利侵害
【政策】
- 権利
- 人々に権利に対する深い理解と、自他の尊厳を尊重する意識の向上を促す。
- 権利に関する教育を子供の頃から教える。歴史や言葉の定義(権利 人権 動物権利 尊厳 尊重 自由 責任 義務 差別など)を国民共通の認識とする
- いじめを根絶する。いじめ対策の専門チームを作り、いじめが起こっている学校や職場に派遣する。いじめられた人のケア、いじめた人のケア、学校側のケアと訓練を行い、再発を防止する。
- 差別(女性・性的マイノリティ・男性)
- あらゆる差別を解消する(年齢、性別、子供、性的マイノリティー、部落、人種、民族、地域、門地等)
- ジェンダー平等が確立するまでは、適宜適切なアファーマティブアクションを行う
- 同性婚を実現する
- 選択的夫婦別姓を実現する
- ヘイト・差別表現の禁止
- 子供
- 徹底的に守る
- 家庭
- 子供の権利に関する教育、子供に対する犯罪について周知
- 子供への暴力等に対する罰則の強化
- いじめ
- 子供達に、いじめ・搾取・暴力・差別などがなぜいけないか丁寧に教える
- 教師によるいじめや犯罪等は厳罰。再度教師や塾講師など、子供に関わる職業につけないシステムを構築する
- 学校を聖域化せず、一般社会と同様の罰則を適用する
- 社会
- 子供に対する犯罪の罰則を、大人に対する犯罪の罰則よりも厳罰化する
- 子供に対し性犯罪を行った者が、二度と行えないシステム(治安機関による監視システム等)を構築する
- 子供のケア
- 精神的肉体的な傷を負った子供に十分なケアとアフターケアを行うシステムを構築する
- 家庭
- 徹底的に守る
- インターネット
- 倫理的なインターネットの活用に関して情報提供
- いじめ、差別、名誉毀損、侮辱等に関して、規制・罰則の強化
- インターネットへの書き込みの実名化
- 治安
- 権利侵害・いじめ・差別・インターネット犯罪に関して市民への周知と予防策を講じる
- 権利侵害・いじめ・差別・インターネット犯罪に関して取り締まり強化。被害者の権利は、加害者の権利に優越する。被害者を守り、加害者への罰則を強化する
- 順次政策立案する
【研究】
- 権利 自他の権利を尊重する人格を育てるための、知識化や倫理化についての研究
- 差別 差別についての研究。原因、心理、親・友人・社会・教育等の影響、社会的ポジション、差別対象の共通点や相違点、差別を解消した事例等。
- 社会的弱者 子供・女性・障がい者等を守るための法整備とシステムに関する研究
- いじめ いじめの心理・条件(家庭・文化・社会・教育等)、早期発見の方法・ケアの方法・解決方法・再発防止方法、通報システムの研究・開発
- 治安 権利侵害を取り締まることを専門とする治安機関に関する研究
- インターネット 治安を守るための法整備とシステムに関する研究
3_2. 教育政策
【目標】
日本国民、日本に居住する人々の知識化と倫理化を行う。
【基本的な考え方】
- 勉強は楽しいことだという認識基盤を作る
- その人が成りたい人に成れる教育を行う。その人自身の能力を最大化する教育を行う(社会の都合に人を合わせ教育ではなく)
- 他者の心身を知り、共感し、尊厳や権利を理解し、尊重する人物を育成する教育を完成させる
- 体を動かすことを推奨する
- 教育を民主化・公正化する
- 教育は国の大黒柱である
【課題】
[知識化]
- 知識化の重要性が共通認識とされていない
- 勉強は楽しくないものだと思われている
- 学校卒業以降、勉強する機会が無く、知識が止まること人もいる
- 学校の事業が、本当に理解しているかどうかに関係なく前に進んでしまい、取りこぼされていく生徒がいる。勉強の苦手意識や劣等感につながる
- 教育費の比率が低い
- 自分の心や体、成長に伴う変化に関する知識が少なく、コントロールできていない
- 異性の心や体に関する知識が少なく、異性に対する誤解や卑下、配慮の無さにつながっている
- 家庭の経済事情と教育を受ける機会が直結しており、教育・機会・家計・老後などの格差が広がっている
- 少子高齢化
- OECD生徒の学習到達度調査で日本のランクが下がり続けている
[倫理化]
- 倫理化の重要性が共通認識とされていない
- 非倫理的な言動や振る舞いが広がっており、市民権を得ている
【政策】
[知識化]
根本的な教育
- 考えるとは何か(何を考えるかではなく、どのように考えるかを教える)、勉強するとはどういうことか何に役立つのか、議論とは何か、その方法やルールはなにか、など、生涯その人にとって役立つ、生きる上、社会で生きていく上で基本となる教育を行う
- 知識・知恵・記憶・想像・創造の力を伸ばす
- 客観的事実と、主観的意見や価値観を、分離できる能力を身につける
- 情報リテラシーを高める
- 個人ごとに設定されたオーダーメイド教育を行う。AIを活用
- 心、体に関する知識と実践方法を身につけ、自分で自分を守ることができる基礎を作る(健康・栄養・加齢による変化・スポーツ・武道・体力等)
- 子供が自分の個性に気が付く、あるいは探す方法を教え、それぞれの能力を十分に発揮できる環境とプログラムを提供する
- 国際人としての教育を行う(宗教・政治・法律・憲法・予算・イデオロギー・地政学等)
- 学術を最大限振興する
家庭教育
- 0〜3歳までの教育、3〜6歳までの教育などと分類し、それぞれに必要な教育を教育機関や各家庭が行うことを整理し実行する
学校教育
- 公立学校教育(小中高大学大学院)はすべて無償
- 思春期や更年期など心身の失調が現れる年代や、春先から初夏にかけてなどのメンタルクライシスに陥りがちな期間について啓発やサポートなどを行う
- アートに関する教育を充実させる。例えば、美術の進化の歴史・分類‥手法等に関する教育、自由に作品を作る環境の用意(大きい空間に、画材道具やペンキ、ガラクタや楽器などを置き、自由に遊ばせ、モノを作ってもらうなど)
- 社会に関して楽しく、生活実感を持って学ぶ仕組みを作る(現在はつまらなく、暗記中心で、役に立たない)(教える内容は、権利・民主主義・市民活動・社会システム・三権・地方自治・選挙等)
- 国際人として必要な素養を育み、個人ごとに最適化された教育を行う
- 留学を推奨・支援する
- 学士・修士・博士の学位を取得できる無料のオンライン大学を創設
- 学歴社会にはしない。その人が成りたい人に成れる社会にする。
- 教育格差を是正する。例えば、親の社会的ポジション・収入・教育水準等によって子どもの学力や就職などが左右される。都市部と地方で学力に差が出る。
- 学校に行きたくない・行けない人向けの教育を拡充しサポートする(オンラインスクール、フリースクール、ホームスクール等)
- 出身校・貧困家庭・特定の学問などに対する寄附制度を設立する
- 子供の心身の保護を徹底(暴力からの保護、カウンセリング)
- 教師に関する政策を拡充する(厳密な適格性判断テスト・待遇改善)
社会教育(成人教育・生涯教育)
- 義務教育を卒業した後も、生涯学び、つながり、成長し続けられる環境・プログラム・ツール等を作る
- 図書館・博物館・公民館等を活用し、楽しく学ぶ機会の提供を増やす
[倫理化]
- 精神的成長をを促す教育を行う(倫理・理性・論理・他者尊重・道徳的基準を引き上げる)
- 地球・自然・動物・人類・社会への責任感を育む(環境・生態系・生物多様性・生物の生態・動物の生態に関する教育)
【研究】
- その人が最も自分らしく、人生を楽しむためことをサポートするために必要な教育の研究
- 年齢や性別ごとに行うべき教育の研究
- 倫理に関する研究
3_3. 文化政策
【目標】
- 文化に対する感性や造詣が深い国民を育む
【基本的な考え方】
- 文化は人々の心身の滋養であり、人生を豊かにし明るくする
- 文化はその国を表す
- 文化は国や民族や言語を超えて繋がれる非言語コミュニケーションである
【課題】
- 弱者、特に動物を搾取する文化が残っている。例えば、捕鯨・狩猟・動物を利用した祭り、動物を戦わせる文化(闘犬・闘牛・闘鶏など)、競馬
- 文化芸術に関する感性が低い
- 文化芸術に関する教育が、感性を伸ばすものではなく、暗記や技術の獲得になっている
- 日本の文化が下で、西欧の文化が上だという感覚がある
【政策】
- 文化芸術教育を拡充し、感性と造詣を延ばすものとする
- 個人の文化活動を推進する(芸術 音楽 ダンス 舞 絵画 造形 文芸 民藝 食 衣 祭等)
- プロフェッショナルな文化活動・アーティストの支援を行う
- 文化的国際交流の推進を行う
【研究】
- 感性についての研究
- 文化芸術に関する研究
- 文化芸術に関する教育についての研究
4. 保障
目標
誰もが尊厳を持って、自分らしく生きられる社会
政策の指針
「この政策は、取りこぼしが無い政策となっているか」(仮)
政策の特徴
保障とは
保障とは、「障害のないように保つこと。特に、現在・将来の状態や地位を(侵略から防ぎ)保全すること。」(Oxford Languages)
別の言い方をすれば、マズローの欲求5段階のピラミッドの下から2つの階層「生理的欲求」と「安全の欲求」に対応する政策です。
保障制度が目指す社会
あなたが、日本社会から、見捨てられることなく、取りこぼされることなく、あなたはあなたとして尊重され、受け入れられ、たとえ力尽きたとしても、休息でき、再び戻ってくることができる社会。配慮と善意が循環する社会に生きていることをお互いに理解し、相互依存を維持し合う社会。それが帰属することができ、安心することができ、そしてチャレンジできる社会です。
保障政策の概要
日本の保障政策はわかりにくいものになっています。
アニマリズム党は、網羅されていて複雑でわかりにくい制度と、網羅されていて単純でわかりやすい制度だったら、後者を選びます。行政の理解や利便に合わせた制度と、国民の理解や利便に合わせた制度だったら、後者を選びます。
アニマリズム党は、網羅されていて単純でわかりやすい制度、国民の理解や利便、生活実感に合わせた制度の構築を目指し改善を重ねます。
4. 保障政策は、以下の4分野で設計します。(*括弧内は厚生労働省による社会保障の4分類の名称です。これらを含め分類し直します)
- ハンディキャップ保障 社会的ハンディキャップを是正する制度(社会福祉)
- 個人保障 国民全員の「心身保障(公衆衛生)」「食」「衣」「住居」「生活」「消費者保護」を保障する制度
- 社会包摂 すべての国民を社会に包摂する制度・セーフティーネット。(公的扶助・生活保護)はこの分野に統合
- 社会保険 生活が困難になった場合に対応する強制加入の保険制度(社会保険)
詳細は各項目をご参照ください。
1 ハンディキャップ保障
定義
ハンディキャップ保障とは、社会的ハンディキャップを是正する制度です。社会的ハンディキャプとは、社会生活を送る上でハンディキャップとなる条件です。厚生労働省の社会福祉4分野のうち、社会福祉を引き継ぐ制度です。
「1. ハンディキャップ保障」を行い、個人間の公正を図った上で、「2. 個人保障」を行います。
分野
①児童・子育て・母子家庭・父子家庭
②身体的・精神的・認知的ハンディキャップ
③高齢
④差別
⑤貧困
現在、各分野を担当している法律・機関(施設)
①児童・子育て・母子家庭・父子家庭
法律 こども基本法・児童福祉法・母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別措置法等
機関 厚生労働省・保育所・児童相談所・母子生活支援施設等
②身体的・精神的・認知的ハンディキャップ
法律 障害者基本法・障害者自立支援法・身体障害者福祉法等
機関 厚生労働省・障害者支援・施設就労移行支援事業所・生活介護事業所・小規模作業所等
③高齢
法律 老人福祉法・介護保険法・社会福祉士及び介護福祉士法等
機関 厚生労働省・地域包括支援センター・特別養護老人ホーム・老人クラブ・高齢者専用賃貸住宅等
④差別
法律 障害者差別解消法・ヘイトスピーチ解消法・部落差別解消法
機関 内閣官房・法務省・文部科学省・同和対策審議会等
⑤貧困
法律 生活保護法・子どもの貧困対策の推進に関する法律・ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法等
機関 生活困窮者自立相談支援事業・生活困窮者自立相談支援事業・生活困窮者家計相談支援事業等
以下では、各分野の詳細には入らず「ハンディキャップ保障」全体に共通する課題や政策について記述します。
【課題】
- 様々なハンディキャップに関する制度が、細分化されている
- 法律や制度が建て増しされており、複雑でわかりにくい。無駄や不効率があるかもしれない
- ハンディキャップの是正目標が明確でない
【政策】
- 社会的ハンディキャップの是正を一括で取りまとめる部署を設立
- 社会的ハンディキャップに関する情報収集を行い、分析、分類した上で、ハンディキャップが是正された状態を定義し、各分野ごとに目標、政策、戦略、KPIの設定等を行う。
【研究】
- 社会的ハンディキャップ各分野ごとの、現状・課題・解決された状態の明確化・解決方法・解決の行程・必要なリソース・目標・KPI等を定め、一覧にする研究
2 個人保障
個人保障とは、国民全員の「心と体の保障」「食」「衣」「住居」「生活」「消費」を保障する制度です。「心身保障」は、厚生労働省の社会福祉4分野のうち、公衆衛生を引き継ぐ制度です。
心と体の保障
定義
国民の心と体の、健康を保ち・増進し、病気を予防し、病気になった場合は対処し、国民の生活環境・社会環境を清潔に循環させる制度
分野
①保健 健康増進・心身の疾病予防・感染症予防
②衛生 公害対策・上下水道・ごみ汚物処理・食品衛生 ・住居衛生・労働環境の衛生
③病気 医療・看護・介護・医薬品
④終末 自殺防止・死に方・考え方
現在、各分野を担当している法律・機関(施設)
省略
以下では、各分野の詳細には入らず全体に共通する課題や政策と、重点政策のみ記述します。
【課題】
- 国民の心と体の保障に関する政策が複雑で、一貫性が十分でない
- 特に医療現場における、医師と看護師の不足・労働環境悪化が深刻
- 医療や施設の発展に伴う、「死ねない」問題
- 死への漠然とした不安や恐怖、残された人々への心身や経済等について、社会的な対処が不足している問題
【政策】
- 心と体の保障を、人間のライフサイクルに合わせて再設計する。
- 個人のライフサイクルに合わせた保障を用意し、個人が簡便に自分に必要な保障を引き出せるようにシステム化する。
- 医師と看護師の不足・労働環境悪化を解消する
- 死にまつわる問題の解消
【研究】
- 人間のライフサイクルと心と体の変化の分析と段階の整理、各段階に必要な保障に関する研究
- 医療現場の課題を収集し分析、ロジックが一貫した長期的な視点での解決策の研究
- 死に関する研究。死とは、死に関連する宗教・哲学・死生観の分類整理とそれぞれの効果、死への不安や恐怖と軽減、市民への情報提供などに関する研究。
食
【課題】
- 食の安全が保障されていない
- 産業による研究や、紐がついた資金による研究など、利害関係者による研究は、中立性が担保できない
- 農薬・添加物・遺伝子組み換え作物・放射性物質等に関する国民の不安に、現在の食品表示は答えられていない
- 動物に投与された薬・抗生物質・ホルモンが、肉や乳を通して、人間の身体に与える影響に関する研究が十分でない
【政策】
- 「国民の身体を守る」という原則から研究を行う、産業・政治家・行政から独立した研究機関を創設する
- 食品表示を厳密に行う。QRコード等で、詳細な成分表示へのアクセスができるようにする
【研究】
- 農薬・添加物・遺伝子組み換え作物・放射性物質等の、身体への影響に関しての研究
- 慣行農業・オーガニック・自然農など、さまざまな農法で作られた作物の身体への影響に関しての研究
- 動物に投与された薬・抗生物質・ホルモンが、肉や乳を通して、人間の身体に与える影響に関する研究
- ヴィーガンの食生活が身体や精神に与える影響の研究
衣
【課題】
- 動物性衣料、マイクロプラスチックを排出する衣料、生産時や破棄時に土壌水質汚染などを引き起こすなど環境負荷が高い衣料
- 売れ残った衣料品破棄の問題
- ファッション企業による人権侵害、労働問題等
【政策】
- 国民が着る衣料品を、心や体、環境に優しい服になるように産業構造から改革する
- オーガニックコットンやオーガニックヘンプなど、植物性繊維・衣料品を推進
- 動物性衣料品、環境負荷が高い衣料品には課税(税収は植物性衣料品の推進に活用)
【研究】
- 人間の身体と、環境にやさしい植物性衣料品と化学繊維衣料品の、利害関係者ではない研究機関による研究
住居
【課題】
- 災害に弱く、エネルギー効率が悪い住居がまだまだ多い
- 誰も住んでいない住居や壊れかけた住居が日本中に点在している
【政策】
- 環境配慮、防災、オフグリット
- 誰も住んでいない住居や壊れかけた住居のマップを作る。住居の整理に関する専門部署と法律を作り、誰も住んでいない住居のうち再活用できるものは、母子家庭・生活困窮者・若者に賃貸か売買をする。再活用できないもの、壊れかけた住居は、取り壊し、公園・ビオトープ・市民農園等にするか、公共的な事業を行おうとする会社に販売する。
【研究】
- 人体に優しい・環境負荷が低い・高機密高断熱・オフグリット・災害に強い・攻撃に強い・低コスト、等の条件を取集・整理・分析・定義・数値化し、これらを高度に満たす住宅の研究開発
生活
【課題】
- 石鹸・洗剤・柔軟剤・シャンプー・リンス等に使用される化学物質による国民の身体や環境への負荷が明確になっていない。産業による産業に有利な研究と、根拠が不明確な危険性の啓発がせめぎ合っている
- 自分自身の身体や心に関する正しい知識を持つ機会がない
- 異性の身体や心に関する正しい知識を持つ機会がない
- 女性の身体を持つ人、男性の身体を持つ人、自分も身体を選択した人などの、年齢・ライフステージごとの心身の変化や、家族や社会への影響に関して、社会としてほとんど知識がない状態である
【政策】
- 国民の体に害を与える製品の販売は禁止する
- 自分・他人・異性の身体に関する知識化と尊重や倫理観の醸成
- 自分のライフステージと、心と体の変化について知識化
- 特に実際的で、倫理的な性教育を重視する(先進的な発信をしている女性や海外の事例を取り入れる。科学的で客観的な教育を行う。文化的・差別的・宗教的な価値観は排する)
【研究】
- 生活に利用される化学物質に関して、独立した機関による客観的な研究を行う
- フェムテックの研究開発支援
消費者保護
【課題】
- 産業に有利な情報や社会システムによって、消費者が不利益や被害を被る場合がある
- 悪徳業者によって、消費者が被害を受けている
- 詐欺被害が多発している
【政策】
- 消費に関する知識化。現在消費とは何か、消費のメリットやリスク等について教育される機会はほとんど無い
- 商品に関して情報公開すべき情報をQRコードなどから入手できるようにする。例えば、使用している化学物質・農薬等、エネルギーの量、環境負荷、動物、アレルギー等のリスクなど。
- 悪徳業者や詐欺に関する知識化。ワークショップ等を取り入れる。
- 悪徳業者や詐欺の取り締まり強化。AIを活用
【研究】
- 商品に関して情報公開すべき情報の定義や、情報をQRコードなどから入手できるシステムの開発
- 消費者を守るシステムの研究開発。例えば電話番号を監視するシステムを開発し、かかってきた電話番号の信頼度を、例えば3段階で評価しするなどして、特に高齢の消費者の判断を支援する
3 社会包摂
社会包摂の政策とは、厚生労働省における公的扶助・生活保護政策を指します。国民のセーフティーネットに関する政策であり、アニマリズム党は、ベーシックライスとベーシックフードを導入し、ベーシックインカムの導入を検討します。以下のページに記載します。
→ アニマリズム党 政策 ベーシックライス・ベーシックフード・ベーシックインカム
4 社会保険
定義
生活が困難になった場合に対応する強制加入の保険制度
分野:5種類
①医療保険(国民健康保険等) ②年金保険(国民年金・厚生年金) ③介護保険 ④労災保険 ⑤雇用保険
現状の機関
厚生労働省年金局、日本年金機構等
以下では、各分野の詳細には入らず、「4 社会保険」全体に共通する課題や政策について記述します。
【課題】
- 社会保険に関する政策が複雑でわかりにくい
- 特に年金に関して不祥事が多く、実質破綻しており、若い世代の年金受給が保障されていない
【政策】
- 国民一人一人が理解していなくても、自動的に手続きを行なってくれ、しかし透明性は担保されており、関心ある市民・オンブズマン・専門家党が、手続きの監視・検証を行えるシステムにする
- 社会保険に関する知識化(例えばファイナンシャルプランナーが学ぶ内容の教育)
【研究】
- 社会保険全体像を見直し、論理的・効率的・低コスト、かつIT化されたシステムを、0ベースで検討し構築するための研究
5. 金融・経済
(制作中)
4. 金融・経済政策は、日本の金融・経済に関する政策です。
目標
競争・協力・共栄
(経済競争を高め、協力を促し、社会全体が共栄する金融・経済、を作る。)
政策の指針
「この政策は、金融・経済全体を前進させるか」
政策の特徴
- 金融と経済は、私たちや国家をを支え、社会を維持・発展させる基盤です。経済活動の自由・競争を保障し、成長を後押しし、個人や企業の成長をサポートし、利益を人や社会の発展に還元します。
- 経済指標にGDPも含めた複数の指標を採用し、多角的な観点から個人のウェルビーイングや国家の現状を認識できるように国民に共有します。
- 地球環境へのダメージを最小化するの金融・経済を研究・開発・構築します。
- 経済の目的は、国民の生活や国家の成長、国防などです。自由主義と保護主義どちらかに偏るのではなく、目的を達成するための経済政策を柔軟に採用します。
政策
以下では、各分野の詳細には入らず、「金融・経済」全体に共通する課題や政策と、重点政策のみを記述します。
【課題】
全体
金融
- 〇〇
経済
- 先が見えない経済
企業
- 産業構造改革が進まず、政策によって支えられている企業が生き残っている
- 新興企業に対する障壁
環境
- 〇〇
【政策】
全体
金融
- 〇〇
経済
- 〇〇
企業
- 個人の個性・意思・能力を引き出す政策。人材育成、人材の流動化
- 社会的起業の推進
- 中小企業の統合を促す
- 国内に工場を呼び戻す
環境
- グリーン経済・環境市場の拡大・サーキュラーエコノミー・グリーンテックの輸出の推進
- エシカル投資・グリーン投資・SDGs投資の推進
- 環境負荷の高い産業には技術革新のサポートを行う
- 各企業の環境への影響評価制度・商品ごとにQRコード等で環境コストを示す
- 計画的陳腐化を防止
- 3Rの推進(Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル))
- 地域で物やお金を回す仕組み(ベーシックフードは可能な限り地産地消に)
- 地域資源の共有
各産業分野(以下、日本標準産業分類に準じる)
1_1 農業(最重要政策)
- 稲作・米の可能性を追求する
- 国産野菜・穀物・果物は消費税0
- 米・大豆・小麦等主要作物の自給率を最大化
- 農業への税制優遇・補助金
- オーガニック・自然農振興、給食に導入
- タネの保護
- 遺伝子組み換え禁止・遺伝子汚染の防除・汚染した場合は企業に責任
- 農薬・化学肥料を減少
- 肥料の国産化
1_2 林業
2 漁業
3 鉱業,採石業,砂利採取業
4 建設業
5 製造業
6 電気・ガス・熱供給・水道業
7 情報通信業
8 運輸業,郵便業
9 卸売業,小売業
10 金融業,保険業
11 不動産業,物品賃貸業
12 学術研究,専門・技術サービス業
13 宿泊業,飲食サービス業
14 生活関連サービス業,娯楽業
15 教育,学習支援業
16 医療,福祉
17 複合サービス事業
18 サービス業(他に分類されないもの)
19 公務(他に分類されるものを除く)
20 分類不能の産業
【研究】
全体
金融
- 国民のウェルビーイングを最大化する金融システムの実現に関する研究
経済
- 人間・動物・環境にとって倫理的な経済を実現するための研究
- 幸福経済に関する研究
企業
- 〇〇
環境
- グリーンテックに関する研究
(目黒峰人)
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《参考》
WHO 岸玲子. 「健康・生活価値」の探求. 2011/1/7. https://www.scj.go.jp/ja/event/houkoku/pdf/110107-houkoku1.pdf